いよいよ明日で、約40日のロンドンでの生活が終わろうとしている。
やっぱり、あっという間だったとしか言いようがない。
本来は今月の21日にLAに行き、4日間ほど滞在したのち、SFへ戻る予定であった。
そこで、医療大麻の免許を取得できればな、と目論んでいた。
しかし、旅終盤の資金不足により断念。フライト日を変更し、明日24日にLA、からの25日にSFに到着する。
何より驚きなのは、今週の土曜日にはメンドシーノの山の中にいることだ。

ロンドンに来た当初は懐かしさで感動が止まらなかった。
初めての海外長期滞在。20歳になったその日から、2年の月日を過ごした街。
ここでの生活がなかったら今の自分はいないと断言できる。このブログもそのときの生活の中で度々更新したものだ。
大麻、サイケデリクス、トランスパーティー。
今の自分を構成するに必要不可欠な物事は、ロンドンでの生活を過ごしていくうちに出会ったものばかりだ。
さらに、早い時期に海外に出てこなかったら今までこんなに多くの国を旅することは出来なかっただろう。

ロンドンでの生活は有意義なものになったと思う。
前回のワーホリ滞在で働いていた宿の場所はオールドストリートからセント・ジョンズ・ウッドへ移転した。
滞在中はここでお世話になっていたのだが、ロケーションが素晴らしく、隣にはプリムローズヒルのオープンヴューが広がっている。
ほぼ毎日ここでヨガを続けることが出来た。体重の方は、インドにいるときよりいくらか増えた。
そう思うと先進国の豊かさをつくづく実感する。
生活で思ったことは他にもあり、用を足すたびにインドと同じように左手を使い水で洗い流したいと思ってしまう。

改めて40日間過ごしてみて、やっぱりこの街が大好きだと再認識した。
できる事ならロンドンに住みたい。あの娘がいることもあり、離れるのが寂しい。
そう思わせてくれる大きな要因はやっぱりトランスパーティーコミュニティがあるからだろう。
当初は一回くらいテクノやハウスを聴きにナイトクラブへ行こうと思っていた。
けれど、アムステルダムから帰った日の土曜日以外は、結局全てトランスパーティーへ遊びに行ってしまった。
トランスピーポーはハートがある。情が深く、一段と分かり合える気がする。(取ってる物が違うもん!)とはトランス師匠の言葉。
みんなパーティーピーポーなので毎週遊びに行ってる人が多く、そのたびに再会出来るのがとてもいい。
ダンスはもちろんのこと、ハートフルな人に出会えるから遊びに行ってた部分も大きい。
トランス師匠が言っていた通り、パーティー自体は音や演出がイマイチな感じは拭えなかったものの、大いに楽しませてもらった。

ここで特筆すべきことがある。なんと、最後のパーティーで相棒のカメラがカバンごと盗まれてしまった。
カバンの中には、カメラの他、iPod、携帯、鍵、旅中に重宝していた布などが入っていた。
トランスパーティーはピースフルだったので、完全に油断しきっていた。少し目を離した隙にやられてしまった。
カバンが置いてあった場所からなくなっているのを理解した瞬間「あ、やられた」と思うと同時に自分でも驚いてしまうくらいそのことをすんなりと受け入れていた。
もちろんその後に、パーティー内で懸命に探したが、出てこなくてもネガティブに入り込むことはなかった。
物が高価なだけに残念としか言いようがないが、気持ちが切り替わった。
カメラを持っていて、ときに、撮らなければならないという心理になっていたように思う。
今は、しばらく写真と距離を置いてみようかな、という心境になっている。
http://approach-ys.tumblr.com/

その後、気持ちを切り替えようと思い、チャンガにトライした。
友達が「あの人が持ってるよ」と教えてくれたので、そのお姉さんに声をかけてみた。
すると、煙草と一緒にまるで大麻を巻くようにチャンガ入りのジョイントを作り、ためらいもなく火をつけ始めた。このとき「これがロンドンのトランスパーティーか」とそのハーコーぶりに感動してしまった。お姉さんがジョイントをパスしてくれたときの表情が忘れらない!ミステリアスな笑顔。特別な体験を共有する瞬間。

さらにそれから、トランス師匠から譲り受けたDMTもやった。
アシッドでバッドになった日に初めて会ったドラゴンがパイプを持っていたので、それを使い共に旅立った。
そのパイプがバルーンの殻から作られていて、ここでもロンドンのパーティーらしさを強く感じた。
セットがイマイチで、異次元をみたもののその本質まで辿り着くことは出来なかった。
DMTをやるときは、トリップあとに十分な時間を取らなと駄目だなと今回強く思った。
そうしないと、トリップ中の体験をうまく自分の中にとどめておくことが出来ない。
帰らなければならない時間が近づいており、かなりバタバタとしていたが、最後のパーティーということで挑戦せずにはいられなかった。
そんなセットでしか望むことが出来なかった自分自身に対し、まだまだ未熟だなぁと思わざるを得なかった。
やはり、神聖で特別なものなので、万全を期してその世界へ旅立たねばならない。
DMTトリップを終えると心身ともにスッキリし、エネルギーが満ち溢れてくる。これは大きな効用だ。

今回の旅のテーマはこのブログに書いたように、DMT、ヨガ、ブームだった。
ロンドンでは、DMTに何回かトライしたいと思っていたが、結局最後のパーティーでしか出会うことが出来なかった。けれど、この物質に対して自分の中で変化があった。旅に出る前は、トリップに対し恐れがあったのだが、今はそれがなくなった。好奇心だけでそれに望むことが出来るようになった。これは大事な変化だと思う。

他の目標の後者の2つは、自分の中でほぼほぼ満足している。
(ヨガの方は、これからも継続する事柄だが)

やはりDMTの世界は探求しがいがあり、これから先の人生も出会いを求め、純粋な好奇心を持ってその世界を探索して行きたいと思う。


ブログのタイトルは、最近グッと来た言葉を選んでいる。
『Don't smoke too much weed!』は好意を持ってる女の子に言われた言葉だ。
二人で遊んだ帰り際、この言葉を言い放たれて、なんだか嬉しくなってしまった。

他にもタトゥーの話をしているときにおれが
「日本人がタトゥーをするとアウトサイダーに生きなければいけない」と言うと、それに対し
「あなたはもうそうでしょ」と返されハッとして、妙に納得し、「そうえばそうだよな」と腑に落ちた。

スピり過ぎたらお終いだなと思っているが、アヤワスカを飲んだくらいなのだから、普通の人とは比べ物にならないくらいスピってるよなと客観的に主観で思う。

書く欲が迸り抑えられなくなりブログを書き始めた訳ではないが、一度書き始めてみると文章を進めることが出来てよかった。

カリフォルニアではみっともなく空咳をするまで大麻を吸うことになるだろう!
ロンドン、セント・ジョンズ・ウッド、プリムローズヒル近くのGTより。