只今、クアラルンプール国際空港。

午前三時過ぎ。ふらっとレストランの前を通り過ぎると大柄モニターで

ワールドカップ、ベルギー対日本の試合が流れていた。

そのとき、ちょうど日本が一点入れた。日本人として嬉しくなった。

続いて二点入る。プロスポーツに興味なく、旅中で初めてワールドカップを観た瞬間だった。

頑張っている人を見ると、自分も頑張ろうという気持ちになる。

それだけでも、頑張っている人はとても意義のある瞬間を過ごしていると思った。
自分も頑張っていこう!



今日は大変な一日であり、自分でも予想のできない展開となった。

長らく滞在していたインドとお別れし、旅も残すところ一ヶ月

と気持ちを新たにミャンマーへ向かったのだが、なんと飛行機に乗る直前に

ビザの不備が発覚。登録したパスポートナンバーの最初の二文字の順番が前後逆になっていたのだ。

スタッフがミャンマーサイドに問い合わせしてくれたものの、見事に弾かれる。



途方に暮れ三千里。しかし、途方に暮れっぱなな訳にもいかないので

飛行機での移動後、睡眠不足な頭の中で次の一手を考える。

旅の最終目的地、シアヌークビルからバンコクがわりかし近いこともあり

タイには友人が数名いたので、バンコク行きを決める。

が、しかし、やっとの思いで下したその判断も、なぜだかフライトも逃してしまう。



ミャンマーにもバンコクにも行くことが出来ず、クアラルンプールで宙にぶらりん。



ここまで来ると、もうここで旅を切り上げた方がよいのではないか

という気分になってくる。何か、日本へ帰ったら?というメッセージなのでは?とも思えてくる。


そんなこんなで、7日日本へ帰国のチケットを先程買った。

まさか今日この日、帰国日が決まるなんて思ってもみなかった。

しかし、心の何処かでホッとしている自分もいたりする。


さらりさら、と書いたが、ここまでの心の葛藤は物凄いものがあった。

旅を続けるか締めるか、そのどちらかを決めるのがとても重苦しかった。

どうしたらよいのかしらん。皆目わからず、辛い判断で孤独を感じるほどだった。


うまく事が運ばず、チケット代、ビザ代なぞを大幅に無駄にしてしまった。

目を向けずに軽く書いておこう。

ミャンマービザ代、マンダレーシェムリアップ、シアヌークビル関空
そしてクアラルンプール
バンコク。
これら全てを無駄にしてしまったのだ。総額
5万近くにはなるだろう。




けれどもね。気持ちは最悪ではない。

むしろ前を向いている。悪くはない。


自分で自分の気の持ちようを指揮していくのはとても困難なことだ。

自分に負けず、どこかで自分を食い止めなければならない。



「心の慰めや平静さを求めたいなら、これから良い行いをしようと決意するしかないではないか」
ジェイン・オースティン『エマ』



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ここまでクアラルンプール初日に書いた。
そして今現在、帰国直前またしても空港にてブログを書いている。
実はこの記事で「ぼやき」っつーカテゴリ100発目なんす。
100発目のぼやき。ぼやき続けるだけが人生かもしれない。
まぁ、だからといってとくに変わることなくいつものようにぼやく。

さて帰国直前、今の心境を残しておきたいと思う。
旅のことやヨガアシュラムでのことなんか書き残しておきたいのだけど、
全然書ける気がしない。心は日本へ帰ったときのことにフォーカスしっぱなっぱな。

日本行きを決めた直後から、関西方面に住んでる友人に連絡とりまくって
予定を次から次へと入れまくっている。みんなに再会するのがとても楽しみだ。

そうだ。今回のことで大いなる? 気付きがあった。スリランカにいるとき気付いていたのだけど、
表面意識にも現れていたのだけど、だから気付きというよりは、より強く実感すると言う感じか。
もはやこの気持から逃れられないくらいに。

それは何かというと、自分はもう旅をしたくないのであった。
旅するグルーヴが完全に底を付いていた。
お金上げるから、旅してきなよと誰かに言われても断るくらいかもしれない。

これはマレーシア、クアラルンプールにいても発揮され、観光地らしきとこには一度も足を運ばなかった。どこか一つくらい行くべきだ!と思い、バドゥ洞窟というヒンディー教の聖地くらいは行くべきだ、と思ったが思っただけで実行に移すとこまで心が動かなかった。怠惰になったとも言える。しかし、そのエネルギーが湧いてこないのだから仕方あるまい。
今は何を見ても感動しないモードになっている。共感する人がいないとやってられない心持ちになっている。スリランカの世界遺産、シーギリヤ・ロックに行ったときもそうだった。別に何も面白くないのであった。

インドの旅は、場所がインドというだけで、どうにか続ける気持ちになれたってか、ヨガアシュラムのこともあったし、続けざる負えなかったんだけども。

9月からカナダワーキングホリデーが待っているが、それはまぁ移動が続くのではないので旅とは別のカテゴリになるでどうにかこなしていけるだろうか。

もしそれがなかったら、一箇所に落ち着ついて、心もじっくりと落ち着けて、自分が今まで経験してきたことをアウトプットして行きたいと思った。
なので、日本で計画してる軽トラキャンパーの永住先を見つける旅もそういう移動する、旅する気持ちが湧いてこなかったらやべぇなと感じている。

次はいつこちら(アジア)の方面へ出ることになるかわからないが、ゴアで遊ぶのと買い付けを組み合わせて来るのが理想である。

改めて、まさかの展開で帰国することになった。
もともと予定していたプランを全うできないとなんとも情けない気分になる。
けれども今、ビンビンに感じることは、ミャンマーに行けなかったこともバンコク行きを逃したことも何かのメッセージにしか思えない。

旅を続けたかったと今自問する。全くそう思わない。お金は無駄になってしまったが、これが現在の番自分に合っている選択と思える。

20代はたっぷり旅をした。その気持がこうも収まってよかったではないか。
そのうちに、後年また旅に出たいという衝動に突き動かされるときが来るのを待とう。

体験というのは、それを味わってからすぐにそれが自分に影響が出るのではなく
その後、生きていくうちにじわじわと影響を及ぼしていくものなのだろう。
だから、今回の旅も今すぐ言葉に表すことはできないが、これからじわじわと意味を理解していくのだろう。

うん! 何度も書いちゃうけど、旅が終わってよかった!
旅を続けるよりも関西にて、旧友と再会したり、新しい人と出会う方が自分にとってどんなに有意義なことだろう。

そう思うと帰国が楽しみでしょうがないな!
待ってやがれ日本。そして関西。もう12時間後には母国に立っていることだろう。

クアラルンプール国際空港にて。100回目のぼやき、これにて終了。